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ウォッチ&ジュエリー コンセプターの重住研也さん
PEOPLE | 2024.9.18

SELECT by BAYCREW’Sのキーマンたちに聞く「20の質問」。三島 正/ EYETHINK コンセプター

本企画『PEOPLE』では、<SELECT by BAYCREW’S>のキーマンたちに20の質問を投げかけ、彼らの好きなモノやコト、リアルな気分を伺います。
今回は、EYETHINKコンセプターを務める三島 正さんに話を聞きました。

Photo: Kazushige Kochi / Text: Keiichiro Miyata / Edit: Shigeo Kanno
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三島 正 EYETHINK コンセプター
三島 正 EYETHINK コンセプター

Q1.座右の銘は?
A1.「反省しても気にするな」。きちんと反省はするんですけど、気にしすぎると、どこかでできない理由探しになってしまって悪循環なので、一度受け止めたらマインドリセットするようにしています。

Q2.趣味は?
A2.散歩。歩くのは、街も山も海も。私にとっては、建造物に囲まれていて多くの人が行き交う街は刺激的で、果たしなく広がる海はアウトプットに適したイメージ、そして、日常から離れ籠る山はインプットするのに向いた場所だと感じます。

Q3.今、ハマっていることは?
A3.自転車で街を散策。1時間くらいは、私の自転車圏です。頭の中が真っさらな状態なので、そういう何も意識しない時間があることが、今は贅沢に感じます。

Q4.日々の必需品は?
A4.iPhoneと〈ビーツ・エレクトロニクス〉のイヤホン。いつも音楽は手放せません。

Q5.勝負メシは?
A5.BOWERY KITCHENのグリルチキン ゴルゴンゾーラ。味はもちろん抜群なんですが、それだけじゃない。オーナーの(山本)宇一さんのお店って、内装は少し背伸びして入る感じで、接客はカジュアル。そのハイ&ローのバランスも心地いい。

BOWERY KITCHENのグリルチキン ゴルゴンゾーラ

Q6.愛車は?
A6.GT(マウンテンバイク)と DAHON(折り畳み)。自転車は、自由気ままに走れて、好きな時に止まれる。主導権があって、自分のペースで乗れるから好き。

Q7.これから買いたいものは?
A7.リビング用に、〈アイリーン・グレイ〉のデイベッド。

Q8.これから始めたいことは?
A8.料理。今は炊飯器も操作できないレベルなんです。さすがに大人なのでこのままじゃずい。ただハマり症なので、食材から道具、味付けまで、こだわり出すとキリがなくなりそう…。始めたいけど、今のめり込むべきかは検討中。

Q9.落ち着く場所は?
A9.自宅のソファ。そこで横になって、好きな音楽が流れてきて、目の前に植物がある。これが至福。

Q10.いちばんの宝物は?
A10.家族。働くモチベーションも家族の存在が大きいです。

Q11.休日の過ごし方は?    
A11.何もしない。

Q12.センスが良いと思う人は?
A12.ミュージシャンの篠田ミルさん。すごく知的で、音楽史の変遷を感じさせる時代を紡いだ曲を作っている。あと、キリッとシャープで狂気的な要素もある。全てが、私が共感するセンス。また、印象深いのは、90年代後半の 20歳ごろに修行させていただいたイギリス人デザイナー。彼のもとで修行を積んだのですが、その期間は世界の名だたるアーティストやデザイナーがスタジオに遊びに来たり、とても濃厚で貴重な時間でした。デザイナー夫婦のどんな人にもフラットに接する精神を学びました。そういう人との向き合い方もセンスの一つだと思います。

Q13.好きな映画は?
A13.『いつかギラギラする日』(1992年/深作欣二監督/日本)。疾走感があって、ヒリヒリする感じが好きで、学生時代はずっと部屋にポスターを貼っていました。

Q14.好きな写真集は?
A14.GOODBYE BABY & AMEN(写真デイヴィッド・ベイリー、CORGI BOOKS刊)。私の眼鏡のファッションアイコンである、俳優のマイケル・ケインを知ったのもこの一冊。

GOODBYE BABY & AMEN(写真デイヴィッド・ベイリー、CORGI BOOKS刊)

Q15.好きな音楽は?
A15.最近はまた電子音とヒップホップを聴くことが増えました。作家性が強かった90年代の曲から複雑化した現代の曲まで。「渋谷のこのカーブを曲がる時に、この音がいいな」とか、TPOやシチュエーションに合わせて選曲しています。アーティストを一人挙げるなら、ロイル・カーナー。ヒップホップって、今はポップスと並ぶくらい公共性のある音楽になっていると思うんです。スポーツで言えば、オリンピック競技に定着するスケボーのように。そういう点で、ロイル・カーナーが奏でるヒップホップはすごく知的で今を象徴するカルチャーになっていると思うんです。そこに惹かれます。

Q16.眼鏡と音楽の共通点は?
A16.どちらも気持ちや行動のスイッチが入るもの。朝起きて、家を出て、そして寝る前など、その時々の気分をまとえる。全く別のようで、私にとっては同一線上にあるもの。自分の気持ちをコッチへ持っていこう、と先導するものでもあります。

Q17.好きな建築は?
A17.坂倉 準三さんの建築。好きが高じて、ヴィンテージマンション「ビラ・モデルナ」に事務所を構えていたこともあります。奇抜な外観だけでなく、回転扉で、管理人が24時間常駐していて、まるでホテルのようでした。

Q18.暮らしに欠かせない道具は?
A18.眼鏡です。15歳くらいで伊達眼鏡をかけ始めてから自分にとって欠かせないものになりました。きっかけはスクリーンを飾った映画の主人公やミュージシャンたち。ボブ・ディランやエルヴィス・コステロとか、そういった人の装いを真似ることに始まり、今では自分を表現するものになりました。今季はスクエアなフレームで、シャープな雰囲気をまといたい。

EYETHINK

Q19.憧れる、眼鏡のファッションアイコンは?
A19.俳優のマイケル・ケイン。スーツに革靴を合わせて、黒縁をかけてクラブに行く。そんなインテリジェンスな雰囲気に憧れました。

マイケル・ケイン

Q20.似合う眼鏡を選ぶコツは?
A20.骨格や顔つきよりも、目の表情が大事だと思います。例えば、フレームは丸みがあった方がいいか、またはスクエアか。あとは大きさや厚さなど、目が与えるその人っぽいイメージやアイデンティティを活かし、眼鏡を選ぶこと。鋭い目なら、スクエアでエッジを利かすか、ラウンドで優しく仕上げるか。そこは自分がどう見せたいか。そういった気分も聞きながら、店頭では見立てています。

EYETHINK