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三島 正 EYETHINK コンセプター
FASHION | 2024.12.20

モデル・琉花さんと行くショップクルーズ。

今回、SELECT by BAYCREW’Sを訪れたのは、モデルとして、また、個展を開催するなど写真家としても活動する琉花さん。ファッションからカルチャーまで高くアンテナを張る彼女が、ショップクルーズで気になったコーナーやアイテムとは?

Photo: Hiromichi Uchida / hair & make-up: Tomoki Negoro / Text: Aya Shigenobu / Edit: Shigeo Kanno
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ジャンルレスなアイテムが楽しめる贅沢な空間に。

800坪という広いスペースに、ファッションやアート、アウトドアなど、バイヤーが自身の“好き”を基準にキュレーションしたものがジャンルレスに並ぶ、SELECT by BAYCREW’S。アイテムの入れ替わりが早く、常に新しい出合いがある刺激と発見に満ちた空間は、リアルショップで買い物をすることの楽しさを、あらためて教えてくれる。

「こんなにいろいろなアイテムを一か所で見られることって、なかなかないし、すごく贅沢ですよね。自分のためにはもちろん、誰かへのプレゼントを買う時にも、すごくいい場所だなと思いました」

まず、琉花さんがやってきたのは、アパレルやヴィンテージアイテムが並ぶ「MUSE de Deuxième Classe」。友人のおうちをイメージした空間には、ベッドやバスルーム、クローゼットなどがあり、ゆっくりとアイテムを吟味できる。琉花さんが手に取ったのは、ニットガウンやグレーのニット、パーカ、ポップな柄のショートパンツなど、リラックスムードあふれるものたち。

「ガウンとニットはどちらもカシミア。肌触りがよく、着心地がいいアイテムに惹かれがちです。壁紙やヴィンテージのおもちゃなど、お店のインテリアやディスプレイにも気になるものが多くて。バスタブのある試着室なんて初めて見ました」

「MUSE de Deuxième Classe」のすぐ近くには、ギフトにぴったりのアイテムが揃う「THE STAND fool so good(s)」がある。いろいろなものがぎゅぎゅっと詰まったスペースのコーナーを、ひとつひとつ、丁寧に見ていく琉花さん。特に目を奪われたのが蓮沼千紘さんが手がけるハンドニットブランドan/eddyのニットグローブで、パーツなどを選べるオーダーイベントも開催されていた。

「カラーリングや小さなサイズがかわいいです。ハンドメイドものや作家さんの作品は、つい、手にとってしまうかも。あと、APFRのフレグランスやキャンドル、オイルも気になって、いろいろと香りをチェックしてしまいました。下北沢にもショップがありますよね? 香りものは大好きです。人への贈り物を探す時に来たいです」

服と写真展を一緒に見られるユニークさがいい。

1つフロアを上がり、向かったのは、「art cruise gallery」。写真家、ソール・ライターの展覧会が開催されていて、自身も写真家として活動する琉花さんは、何かに導かれるようにギャラリーの中へと進んでいく。

「とても興味深かったです。服と写真展を一緒に見られる場所ってなかなかないので、とてもユニークだなと思いました」

今回、琉花さんが一番長く足を止めたのが、ギャラリーの隣にある、国内外のアートブックや写真集、デザイン性の高いグッズなどを扱う「title:」だ。多彩なアートブックを扱う恵比寿のブックショップ〈POST〉とアートコレクティブ〈SKIN〉がタッグを組んで展開しているポップアップスペース。「art cruise gallery」の展示と連動している部分もあり、その時々でセレクトががらりと変わるところが面白い。琉花さんが手に取ったのは『Middle Plane』。ロンドンで刊行されている雑誌で、アートとファッションの関係性を取り上げる内容になっている。

「title:」を後にした琉花さんは、そのまま隣の「EYETHINK」へ。さまざまなメガネやサングラスを手に取り、お試し。

「普段、あまりかけないようなデザイン性の高いものもあって、見ているだけで楽しいです」

さらに進み、ヴィンテージデニムがずらりと並ぶ「THENIME」へ。ウィメンズのヴィンテージデニムがここまで揃うのはかなり珍しく、重宝する人も多い。ショーケースの中には数百万円するという貴重な一本が収められているが、ラックにかけられているものは、買いやすい値段が多いところも嬉しい。

「ケースの中にあるデニムの値段を聞いてびっくりしました。そういう価値のあるものを見られるのは、いい経験ですね」

今回、ショップクルーズで琉花さんが着ているアイテムも、「THENIME」のもの。ブルーを基調にしたレイヤードスタイルが似合っている。

普段、スニーカーをよく履いている琉花さん。「Herringbone Footwear」では、愛用しているというコンバースやVANSのアイテムを見たり、ハイテク系のアイテムを眺めたりと楽しそう。すると、SELECT by BAYCREW’Sのある虎ノ門ヒルズ ステーションタワーで働いている、友人の妹に遭遇。思わず笑顔がこぼれる。

そして、自転車が大好きだという彼女が目を輝かせたのが、カスタマイズ自転車やさまざまなパーツを購入できる、名古屋に本店を構える「Circles Tokyo」だ。

「普段から自転車にはよく乗っているので、パーツを見ているだけで楽しかったです。アウトドア派で、キャンプや釣りが大好きで、船舶免許も取りました。マグロを釣った時は嬉しかったです」

アートが身近に感じられる場所。

ショップクルーズを終え、最後にやってきたのは「RITUEL 虎ノ門」。アイスのカフェラテで一息つく。

「いろいろなアイテムを見られて楽しかったです。洋服も好きですが、アートやカルチャーに関係するものが気になって。特に、ソール・ライターの写真展は印象に残りました。父がカメラマンだったこともあり、子どもの頃から写真が好きで自分でも撮っているので、とても興味深かったです。アートが身近に感じられるスペースがある場所って、いいですよね」

カーディガン/105,600円(ピリングス) スカート/100,100円(セラ ストゥディオ) デニム/22,000円(ヴィンテージ)