スタッフレポ 北斎漫画の魅力
SELECT by BAYCREW'S内に位置するart cruise gallery。第一回目の展示は葛飾北斎の‟北斎漫画”。
葛飾北斎と聞いて思い浮かべるのは、"浮世絵”や"富嶽三十六景”という方が多いはず。浮世絵ってどういうもの?北斎漫画ってそもそもどんなの?北斎漫画についての魅力をスタッフ山口レポでご紹介。
目次
1.浮世絵は庶民が楽しむ大衆文化
2.北斎漫画は江戸時代のベストセラー
3.昔は大衆文化、現代ではART作品
4.北斎を身に着ける
1.浮世絵は庶民が楽しむ大衆文化
葛飾北斎と聞くと歴史の授業で習うような有名人物だけど、その北斎が描いていた浮世絵はそもそも庶民が楽しむ大衆的なものだった。
現代の私たちが好きなアーティストやアイドルのポスターを壁に飾ったり、ファッション誌を見たりするのと同じように昔の人も浮世絵を見て楽しんでいた、そう思うと浮世絵もなんだか身近に感じられてくる。
2.北斎漫画は江戸時代のベストセラー
‟北斎漫画”は浮世絵とは少し異なるが、大衆にとっては生活の教科書や雑誌のような存在だったそう。ありとあらゆる題材が描かれており、北斎の弟子にとっては絵手本。
クリエイティブディレクターのおおうちおさむさんも、
「現代でいう大衆芸術や、暮らしに基づいたアートで考えると真っ先頭に浮んだのは"週刊少年ジャンプ”だった」
と、この記事で話している。
※北斎漫画について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
北斎漫画は版画なので、刷られれば刷られるほど版木が摩耗して線がやわくなっていくのだが、 展示されている作品はどれも鮮明に線が残っているものがほとんど。
今回展覧会にご協力を頂いたのが、北斎漫画で世界一のコレクターと言われる浦上蒼穹堂の浦上さんだからこそ、ここまでの質を保った作品群を揃えることが出来た。
3.昔は大衆文化、現代はART作品
江戸時代の人々にとって北斎漫画は気軽に手に入るものだけど、現代の私達からしたら美術館に飾られているレアもの。
つまり、時代を経て価値が変化していった北斎漫画だけど、これってファッションでも共通している部分がある。
昔は作業着として着られていたデニムや、最近ではロックTシャツとかも"ヴィンテージ”という拍がついて、発売当時よりも全然高い値段で売られている。今私たちが気軽に着ているTシャツなども、何百年後には「気軽になんて着られない!」って言われているのかも。
そう思うとモノの見方や所有の仕方が変わってきて面白い。
4.北斎の絵を身に着ける
今回北斎の作品「奔虎」を書いたスカジャンを25枚のみの限定で販売予定。
スカジャンと言えば、繊細な刺繍で和装作りの伝統技術が活かされているのがポイント。
日本に駐在していたアメリカ軍兵が記念品やお土産として、日本らしいオリエンタルな柄をジャケットに刺繍して持ち帰っていたのがスカジャンのルーツである。
日本から世界に影響を起こした北斎だからこそ、同じく日本から世界に発信していった日本発祥の洋服であるスカジャンに同じストーリーを感じる。
スカジャンはリバーシブルになっており、刺繍が施されている表はホワイトで、裏は無地のブラック。
女性でも着やすいサイズ感で、刺繍が程よいアクセントになって遊び心のあるスタイリングに。
今回の展示ではスカジャンだけでなく、額装に入っている北斎漫画も販売。
気になるものがあればお気軽にスタッフまでお尋ね下さい。
東京都港区虎ノ門2-6-3 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー3F
営業時間:11:00-20:00 | 入場無料 | 不定休