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TRANOMON TRAD SELECT by Baycrsew’s 2026 Spring & Summer collection
BerBerJinディレクター 藤原裕さん
CULTURE | 2026.4.20

愛用の自転車をアップデート。山田さとみさんが〈Circles Tokyo〉でカスタム体験。

自転車での旅をライフワークとする編集者の山田さとみさん。普段の移動や街乗り用として「ほぼ毎日乗っている」という愛車を6年ぶりにカスタムすることに。〈SELECT by BAYCREW’S〉内にある自転車店〈Circles Tokyo〉を訪れた。

Photo: Yasuyuki Takaki / Edit & Text: Naoko Sasaki / Edit: Shigeo Kanno
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「名古屋を本拠地とする〈Circles〉は日本の自転車カルチャーを牽引する名店の一つ。東京に〈Circles Tokyo〉がオープンした時には初日に足を運んだのを覚えています。お洋服屋さんのようにふらっと入りやすい雰囲気なのに、店内にはいつかこんな一台が欲しいなと思わせてくれる、マニアも唸る至高のバイクが並んでいて、自転車好きとしてもたまらない空間です」と山田さとみさん。今回相談に乗ってくれたのはスタッフでプレスも務める石川大稀さんだ。

DAY1
さっそくカスタムスタート!

山田「今回カスタムする自転車は、ほぼ毎日のように生活を支えてくれている大事な一台。〈Kalavinka〉というブランドでオーダーメイドで作ってもらったフレームです。クラシックなスタイルで組み上げていましたが、6年ほど乗ったので、気分転換を兼ねて今の気分に合わせてアップデートしたいなと。〈Circles〉さんで購入したものではないのですが、持ち込みのカスタムも可能だと伺ったので・・・」

石川「〈Circles〉では自転車の持ち込みによるカスタムももちろん大歓迎です。ただ、店舗までは専用の搬入用ルートがあるので、1Fに到着しましたらお電話くださいね。スタッフがお迎えに行きます」

山田「まずはハンドル。ハンドルは見た目のイメージも変えやすいので、カスタムの第一歩にもいいですよね。これまでは、ゆったりとした乗り心地のハンドルにしていましたが、より漕ぎやすくパワーを出しやすいものにしたいんです。もう少し無骨なイメージもいいかなと。グリップも交換したいです」

石川「イメージを変えたいのであれば、ハンドルだけ他のパーツとカラーを変えてアクセントをつけるのもおすすめです。店舗には通常、30種類ほどのハンドルバーをご用意しています。店頭にない場合でもお取り寄せが可能なので、選択肢はとても幅広いですよ。ハンドルバーを変更する際は、ブレーキのアウターケーブルも一緒に見直すのが良いですね。カラーは合わせて黒がよさそうですね」

山田「二つ目はタイヤ。これまではサイドスキン(横にゴム本来の色が見えるタイプ)のクラシックなデザインを使っていましたが、イメージを変えられたらと思っています」

石川「このフレームは競輪用なので、タイヤが細めですね。Circlesで扱う車体は太めのタイヤを選ぶことが多いのですが、細いタイヤももちろんご用意ありますよ。サイドも黒にすればイメージもだいぶ変わるはずです」

石川「ハンドルとタイヤに合わせてペダルを変えるのもおすすめです。今付いているペダルと同じ〈MKS〉製のもので、Circlesが別注した真鍮を使用したモデルがあるのですが、使い込む程に剥げていき、地金の真鍮があらわになります。 使う人それぞれで別々の経年変化が楽しめますよ」

山田「わ、かっこいいですね。ぜひぜひお願いします! それと〈Circles〉さんと〈TEMBEA〉のコラボバッグがかわいいなと気になっていて。そのままバッグとしても使えるし・・・と悩みすぎ?(笑)」

石川「そんなことないですよ。実際にカスタムの相談にいらっしゃる方は2~3回ほど来店される方も多いです。ネットなどであれこれ検索してから実物を見に来たり、自分の自転車に取り付けられるかどうかをここで最終的にチェックする方も多いです。このTEMBEAのバッグは、お客様のカスタム率の高いフロントラック〈WALD〉の《137》というバスケットに合わせて別注したオリジナルですが、もちろん他のカゴに設置できますよ」

山田「ではこれでお願いします。出来上がるのがとっても楽しみです!」

〈TEMBEA〉のバッグは今のラックにすっきり収まりそう。
ハンドルバーはシルバーから黒にチェンジする予定。
グリップも新しい黒のハンドルに似合うものを検討。
ブレーキ用のケーブルは多彩な色の中から黒をチョイス。

DAY2
さて、カスタムの仕上がりは?

山田「とってもいい感じですね!ハンドルは石川さんのおすすめでカラーを黒にして正解でした。イメージがガラリと変わって全体の印象が引き締まっていいですね。タイヤとペダルもハンドルと合わせてオールブラックを選んだので、シティっぽい仕上がりになったのではと思います。念願だった〈TEMBEA〉のコラボバッグは、スーパーとかで買い物して帰るときに荷物をどかっと入れてラフに使うと思います(笑)。大満足の仕上がりです!」

ハンドルは〈SIMWORKS〉が日東と製作した《SIMWORKS Getaround CrMo Bar》。9,350円。
グリップはアメリカのメーカー の《OURY GRIP Mountain Grip V2》に。2,420円。
〈TEMBEA 〉のトート《Zip Tote For 137》は黒ハンドルにもすっきり馴染む。29,700円。
オールブラックのタイヤは〈Panaracer〉の《GRAVELKING 700 × 26C》。6,600円。
真鍮を使ったペダルは〈MKS〉の《BM-7 Brass For Circles》。8,580円。

FAIVORITE GOODS
オススメのグッズを紹介

山田「自転車は、新しい靴を買ったり、カーディガンを一枚プラスしてみたり、ファッションと同じような感覚で、パーツを着替えるだけで印象や乗り心地がガラリと変わる、とっても楽しい乗り物ですよね」

石川「ファッションの売り場に直結したオープンなショップなので、ショッピングのついでに見に来る方や初心者の方、おしゃれに乗りたいと洋服を選ぶ感覚でいらっしゃる方も多いんです。僕自身、洋服屋から自転車屋に転身したバックボーンがあるので、洋服を選ぶようなおしゃれの視点、スタイリング提案ができるのも強みです」

山田「以前、ベッドロックサンダルを買いに行ったとき、お洋服屋さんのような丁寧なフィッティングに驚きました。少しサイズ選びに癖のあるサンダルなので、あの接客がなければ自分にぴったりの一足は、なかなかわからなかったと思います」

〈BEDROCK SANDALS〉の《Mountain Clog》は自転車のみならず1年を通してアウトドアで使える優れもの。ヌバック38,500円、スエード36,300円。 
ワイヤーの花がかわいい〈GHOOOST〉の《ツイストフラワー》はケーブルをまとめたりするだけでなく、フレームや自転車以外にチャームのように使っても。990円。
〈TEMBEA〉の《ステムバッグ》はハンドルとフレームをつなぐ部分に取り付けて使う便利な小物入れ。ペットボトルが収まるサイズもいい。各14,850円

FUN TO BIKE
山田さんに聞く自転車の楽しみ

「2018年の終わり頃、それまで乗っていた自転車を買い替えることになり、〈Cinelli(チネリ)〉の《Tutto》というモデルを購入したのが自転車にハマったきっかけでした。その乗り味の良さに感動してしまって。自分の足だけでどこにでも行ける楽しさ。自転車に乗ることがどんどん好きになり、乗りたいのが理由でUBERのバイトをしていた時期もあります(笑)。そして2台目が今日の〈Kalavinka〉。ほぼ毎日乗っています。

一番の魅力は、目的地まで点から点への移動だったものが“線になる”ということ。電車やバスでは降りたことのない駅や、通り過ぎるだけの街に触れることができて、移動の行程自体を楽しめる。新しいパン屋さんを見つけたり、気づきや発見がいくつもある。毎日が小さな旅のような感覚なんですよね。自転車に乗ることで私の人生はとても豊かになったと思えるんです。

自転車での旅を始めたきっかけは自転車界のスタイルアイコン、ウルトラロマンスさん。彼に憧れてシグネチャーモデルの〈CRUST BIKES〉の《ROMANCEUR》を手に入れました。最初は2021年の北海道で、苫小牧から稚内までテント泊で一ヶ月の旅。そこから海外へ足を伸ばし、ニュージーランド、アラスカ、スコットランド、先日はキルギスへ。旅用の自転車も目的地別に今では3台になりました。新たなチャレンジとして、昨年初めてジャパニーズ・オデッセイというレースに出場しました。鹿児島から長野まで2週間というウルトラディスタンスで、残念ながら完走は叶いませんでしたが。今年はノルウェーからギリシャまでのヨーロッパを横断するトランスコンチネンタルレースにエントリーしています。今から楽しみですが、まずはトレーニングを頑張らないとですね!」

2021年:初めて自転車で長い旅をしたのは北海道。苫小牧から稚内まで1ヶ月かけて走り、それから毎年必ず長い旅をしようと決意しました。
2022年:初めての海外での自転車旅は、ニュージーランドでした。南島のダニーデンから、北島のギズボーンまで。
2023年:アラスカは、自分の中で「アラスカ以前、アラスカ以後」という考えが生まれるほど、大きな経験となりました。自然のスケールが段違いです。
2024年秋:スコットランドでは、突然の寒波による大雪に襲われ、山で遭難しかけました…。
2025年:シルクロードを走りたいという想いで、中央アジア・キルギスへ。3,500mの山を越えるなど、大陸の壮大さを身をもって感じました。