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フォトグラファーの竹内裕二さん
FASHION | 2025.5.19

ショップクルーズがさらに楽しくなる、MUSE de Deuxième Classe の歩き方。

<SELECT by BAYCREW’S>内に併設した<MUSE de Deuxième Classe>は、遊び心のあるチャーミングな女性のお宅を訪れたような空間が広がっている。玄関や廊下、リビング&ダイニング、ベッドルーム、バスルームなど、部屋の間取りのように構成された各コーナーにどんなワードローブが並ぶか、また内装に隠されたこだわりを知ると、さらに<MUSE de Deuxième Classe>の世界観に没入できる。

Photo: Hiromichi Uchida / illustration: Yoshimi Hatori / Text: Keiichiro Miyata / Edit: Shigeo Kanno / Design: Kyoko Uchida
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ガラス壁でスケルトンになった「エントランス」。

邸宅の壁がスケルトンになっているように見せるため、マネキンはあえて背中向き。エントランスチェアやガーデニング道具などライフスタイルツールが無造作に置かれている。

「友人宅を訪問するような感覚でお店に訪れてほしい」という<MUSE de Deuxième Classe>のコンセプター、佐藤恵さんの思いを象徴するのが、ショップの顔とも言える「エントランス」。

入店前に、まずは外からショップ全体を眺めてみてほしい。入口横は薄いグレーのガラス壁が設置され、お家の中を覗き見する感覚で店内の奥までウインドウショッピングが楽しめる設計になっている。入店する人の中には、インテリアショップと勘違いして迷い込む人がいるほど、自分自身の暮らしと重ねてショッピングできる空間がエントランスから広がっている。

「エントランス」はもう一つ。こちらは表札のようにショップ名が掲げられた玄関のような作り。<MUSE de Deuxième Classe>のメインフロアであるリビング&ダイニングに通じている。

アフリカ原産のブビンガの一枚板のテーブル。現地では「神の宿る木」とも言われ、樹齢1000年を超えるものが確認されるほど、大きく太く成長するという。
駅舎や、電車に線路、さらに樹木や羊まで、すべてチェコ製のブリキのおもちゃ。

両エントランスを結ぶギャラリー風の「廊下」に置かれた一枚板のテーブルには、子供が手に取って遊べるチェコ製のブリキのおもちゃが飾られている。

もちろん<MUSE de Deuxième Classe>は、親子連れもウェルカムな空間! フロアを結ぶちょっとしたスペースにも、大人と子供がワクワクする仕掛けがある。

「リビング」は、洋服やジュエリーを眺めながらくつろげる。

天井から下がった丸いレンズのオブジェは、実は一つ一つがLED照明になったシャンデリア。日本人デザイナー、沖津雄司さんの作品。
キッチンカウンターにはチェリーラディッシュ店主の山下佳之さんによる、蝋引きされた植物のオブジェが飾られている。

<MUSE de Deuxième Classe>の店舗の中で最も広い虎ノ門ヒルズ店の中央には、ゆったりとしたリビングスペースがある。友人宅を訪れた時のように気軽に会話したり、ファッション談義を楽しんだり、スタッフとお客様のコミュニケーションの場にもなっている。

椅子に腰掛けて、ジュエリーを吟味できる「ダイニング」。

ジュエリー類が並ぶダイニングテーブルは、廊下にあるブビンガの一枚板のテーブルよりもさらに巨大。重さは約3トン!

洋服よりも、さらにゆっくり吟味したいのがジュエリー。そんな気持ちを汲んでくれるのが、リビング横の「ダイニング」だ。テーブルの上には、ブランドの新作ジュエリーや作家が手がける1点ものがすっきりと陳列され、ダイニングチェアに腰掛けて、ゆっくりと落ち着いて1点ずつ試着できる。

ドレスやデニム、ヴィンテージ・・・いつものワードローブが詰まった「クローゼット」。

洋服や小物だけでなく、ディスプレイされた〈ピーナッツ〉のソフビ人形などの雑貨も販売。
これから店頭に並ぶヴィンテージアイテムをまとめたルックブックも製作。次回は、ロサンゼルスから今後入荷予定。

シーズンテーマにも、国やジャンルにも縛られず、<MUSE de Deuxième Classe>の“いつものワードローブ”がびっしりとラックを埋める「クローゼット」。新作、定番、さらにヴィンテージまで、季節に応じて衣替えしたアイテムが並べられている。

ラウンジウェアで過ごすイメージが湧く「ベッドルーム」。

中央にはダブルサイズのベッド。それを囲むようにラックが陳列されている。
邸宅をイメージした、内装のコンセプトがこんなところにも。ベッドルーム奥のフィッティングルームは、バスルームをイメージし、シャワーや真鍮のバスタブが設置されている。

店内奥のベッドルームには、ラウンジウェアを中心にリラックスして着られるカジュアルなウェアを陳列。気に入った洋服を見つけたらベッドルーム奥の「バスルーム」を模したフィッティングルームへ。試着してベッドにコロンと寝転ぶことだってOK! 自分に似合っているかはもちろん、実際のシーンをイメージしながら機能面や実用性も確かめられる。

あちらこちらに散りばめられたエキゾチックな「家具と雑貨」。

絵柄が彫られた中国製の棚の上の飾り付けも、<MUSE de Deuxième Classe>のコンセプター、佐藤さんのこだわり。
エントランス入ってすぐ。竹製の棚の上のスペースには、鍵を置くためのトレーや鏡が飾られている。
クローゼットの奥にも、中国製の棚が鎮座。

国やジャンルに縛られない<MUSE de Deuxième Classe>の感性を象徴するのが、各フロアの内装のアクセントとなっているアジアの家具や雑貨。

「商談のため、数々のデザイナーのお宅を拝見してきましたが、おしゃれな方ほどオリエンタルな家具をお部屋に取り入れている印象があります。それが、リラックスした空間を生み出すエッセンスになっている」と話すコンセプター佐藤さん。彼女のバイイングでの経験が内装デザインにも生かされている。

ゆっくりとショッピングを楽しみながら、大人の部屋づくりの参考にもなるような刺激的な空間にぜひ足を運んでみて欲しい。

6月中旬からは、ヴィンテージラグやオリジナルラグ、ジュエリー等を取り扱う<鈴木商店 NOMAD>が虎ノ門に出現。店主が旅の中で出会った好きなモノを詰め込んだこちらのイベントもお楽しみに。