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フォトグラファーの竹内裕二さん
FASHION | 2025.5.8

〝ここでしか出会えない〟の宝庫。〈NUBIAN TORANOMON THE GIFTS〉って?

〈SELECT by BAYCREW’S〉の2階フロア内に位置するのが、小物を中心としたセレクトショップ〈NUBIAN TORANOMON THE GIFTS〉。世界的に有名なトップメゾンに、注目を集めるストリートブランド、気鋭デザイナーによるアイテムまで。唯一無二のセレクションが光るこのショップの魅力をじっくり紐解く。

Photo: Hiromichi Uchida / Text: Emi Fukushima / Edit: Shigeo Kanno
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しなやかな曲線を描くディスプレイカウンターを中心に、シルバーを基調としたラグジュアリーでスタイリッシュな空間が目を惹く〈NUBIAN TORANOMON THE GIFTS〉。東京・原宿の本店のほか、渋谷、名古屋、大阪に店舗を構えるセレクトショップ〈NUBIAN〉による新たなコンセプトショップとして、2024年2月にオープンした。

ジェンダーレスで革新的なセレクトを持ち味とする〈NUBIAN〉の世界観はそのままに、ラインナップは店名の通り、〝ギフト〟にぴったりのバッグやアクセサリー、アイウェア、シューズなどが中心。トップメゾンや気鋭ブランドのアイテムに、比較的手に取りやすい価格帯の小物を通して出会えるため、かねてターゲットとしてきたファッション感度の高い層のみならず、近隣のワーカーや住民、周辺に滞在するインバウンドの観光客などの幅広い人々がふらっと立ち寄ることも珍しくない。

ショップが位置するのは、虎ノ門ヒルズ ステーションタワー2階の角。

そんなこのショップの最大の魅力とも言えるのが、ほかではなかなか扱っていなかったり、手に取りづらかったりするアイテムと出会えること。例えば、欧米のセレブやK-POPアイドルが愛用していることで人気に火がついたイギリス・ロンドンのアクセサリーブランド〈String Ting(ストリング ティング)〉の品揃えは、国内でもトップクラスを誇る。クリスタルやアクリル、ガラス、樹脂ビーズ、スワロフスキーなどを組み合わせ、一つひとつデザイナーが手作りするスマホストラップやバッグチャームは、老若男女問わず高い支持が厚い。また、本国ロンドンでも販売されていない〈NUBIAN〉との別注アイテムも必見だ。

〈String Ting〉のスマホストラップを扱っているのは、国内でここだけ。
〈NUBIAN〉との別注アイテムであるバッグチャーム。17,500円。
韓国発のカルチャープラットフォーム〈comfort(コンフォート)〉によるキーリングも人気。レザーとデニム地の別注アイテムも。

愛好家たちも垂涎の、
フレグランスラインナップ。

カウンターの上に陳列されるフレグランスのラインナップも唯一無二。フランス・パリで1830年に創業した老舗ブランド〈D’ORSAY(ドルセー)〉や、同じくパリを拠点に長年コニャック作りに向き合ってきた〈FRAPIN(フラパン)〉によるフレグランスライン、そして、時間をテーマにした香りを提案する韓国生まれの〈POINTTWOFIVE·SECOND(ポイントツーファイブセカンド)〉など、国内ではまだあまり知られていないブランドが揃い踏み。いずれもフルラインナップで取り扱っており、フレグランス愛好家たちからも一目置かれているのだとか。

〈D’ORSAY〉のフレグランス
カウンターにずらりと並ぶ〈D’ORSAY〉のフレグランス。
〈D’ORSAY〉のフレグランス
〈D’ORSAY〉のすべてのフレグランスには、クリエイターやアーティストなどの実在の人物のイニシャルが名前として付けられている。具体的な人物名は明かされていない。
コニャックブランド〈FRAPIN〉のフレグランス
1270年創業の老舗コニャックブランド〈FRAPIN〉が、2002年にフレグランスラインをスタート。コニャック開発のノウハウを香水作りに生かしている。
コニャックブランド〈FRAPIN〉のフレグランス
瓶蓋には、コニャックの熟成に使用されるオーク樽を使用。ほのかに樽香も。
〈POINTTWOFIVE·SECOND〉のフレグランス
韓国発の〈POINTTWOFIVE·SECOND〉。人間が匂いを知覚するまでにかかるとされる「0.25秒」をブランド名に冠している。
〈POINTTWOFIVE·SECOND〉のフレグランス
それぞれのフレグランスの瓶には時間が記されている。「04:19:37:25」と記載された「BLINDING LIGHTS EXTRAIT DE PARFUM」は、夜明け前の放浪をイメージした香り。トップノートはほろ苦いベルモット。

店内を奥まで進むとアパレルも。メンズ、レディースを問わず人気が高いのは、日米のデザイナーがタッグを組み、2020AWからスタートした〈SAINT MICHAEL(セントマイケル)〉のアイテム。原宿店や渋谷店などではすぐに売り切れてしまうという映画や漫画、音楽などのポップカルチャーをモチーフにしたTシャツとも、ゆったりとした空間の中で対面することができる。

〈SAINT MICHAEL〉のTシャツが並ぶ一角。日本のデザイナーが関わるブランドゆえ、インバウンド客にも人気。
ヴィンテージ加工が施されており、着古したような味わいを楽しめることが特徴。

さらに壁一面を覆い尽くすバッグコーナーのほか、鏡に囲まれた一角にはアイウェアやシューズがずらり。シューズであれば、〈Maison Margiela(メゾン マルジェラ)〉のタビシリーズ、〈Rick Owens(リックオウエンス)〉や〈Maison MIHARA YASUHIRO(メゾン ミハラヤスヒロ)〉のスニーカー、そして近年国内でも人気が高まっているイタリアのシューズブランド〈Nodaleto(ノダレト)〉のパンプスまで、選りすぐりのラインナップだ。

アイウェアは、〈Maison Margiela〉と〈GENTLE MONSTER (ジェントルモンスター)〉のコラボアイテムや、人気が再燃中の〈Courrèges(クレージュ)〉まで、幅広いラインナップ。
Netflixシリーズ『エミリー、パリへ行く』を機に人気沸騰中の〈Nodaleto〉。

もし、ギフトについて悩んだら、ぜひ気軽にスタッフに相談を。豊富な知識を携えた接客のプロフェッショナルが揃っており、贈る相手やシーンに応じて、ひねりの効いた提案をしてくれるはずだ。

バッグコーナーには、〈Maison Margiela〉の定番ハンドバッグも。
財布やキーケースなどの小物類も充実。
〈Rick Owens〉の大判ビーチタオルも、ギフト人気が高い。
ジュエリーのラインナップには、2021年にスタートしたアクセサリーブランド〈Le Mandorle(ル マンドール)〉のアイテムも。リサイクルされたスターリングシルバーに18Kコーティングを施して作られており、持続可能性にも強いこだわりを持つブランドだ。

さまざまなブランドのアイテムを介して、訪れるたび新しい発見が待つのが〈NUBIAN TORANOMON THE GIFTS〉の醍醐味。誰かへの特別なプレゼントを探すもよし、自分へのとっておきのご褒美を見つけるもよし。宝探し感覚で、ぜひ足を運んでみてほしい。