この夏、自分を映すサングラス。
夏の陽射しに映えるサングラスは、軽快な装いにぴったりのスパイス。そこで今回は、個性さまざまなファッション玄人7人に、〈EYETHINK〉のラインナップからこの夏に身につけたいアイウェアをセレクトしてもらいました。レンズの色、シェイプのニュアンス、スタイリングとのバランス。ひとつのサングラスが語るのは、その人らしさの一部。あの人が選ぶ一本は?

No1
大平かりん
おおひら・かりん/出版社でファッションエディターとして活動後、2022年よりIT企業のパートナーシップチームに所属。
「365日同じコーディネートはしません」と公言するほどのファッション好きな大平さんは、アイウェア選びにも余念なし。
「旅行先のマーケットや雑貨店で売られている、おもちゃのようなサングラスが好きで、たくさん集めています。でも最近は、もう少しデザイン性のあるアイウェアも気になっていて。<BOTTEGA VENETA>のこれは、好みのキャットアイでありつつ、フレームに奥行きがあって新鮮。きつい印象にならず、ニュートラルな雰囲気でかけられるので、いろんなスタイリングに合わせてみたいです」。
No2
長井 短
ながい・みじか/1993年生まれの演劇モデル。文筆家としても活動、初の著書『内緒にしといて』(晶文社)がある。夫・亀島一徳との交換日記をnoteに公開中。
https://select-by.baycrews.co.jp/5552
その日の気分やスタイリングに合わせて眼鏡を選ぶ、感覚派の長井さん。「サングラスはかけた者勝ち」という言葉通り、存在感のあるデザインにも臆せず挑戦している。
「定番の形を実はあまり持っていなくて。今年は“自分ひとりだったら手に取らなかったかも?”というサングラスに挑戦してみたいと思っています。真面目っぽい細縁のフレームや、平成に流行っていたちょっとダサかわいいプラスチックフレームとか。<BLANC>のサングラスは肌馴染みのよい<EYETHINK>別注のシャンパンカラーのフレームで、涼やかに見えますね」。
No3
林田洋平
はやしだ・ようへい/1992年9月10日生まれ、長崎市出身。芸人。2018年に酒井貴士とお笑いコンビ「ザ・マミィ」を結成。趣味はラジオ鑑賞、カメラ。
舞台やTV出演など、普段から度入りのメガネを愛用している林田さんだが、意外なにもサングラスをかける機会はあまりないという。
「似合うかどうかってかけてみないと分からないですね。先入観なくいろいろと試すことで、引き出せなかった自分のキャラクターが現れるというか。でもいきなり個性的なデザインに挑戦はできないから、まずは自分らしさの延長線上で。<MYKITA>は、羽のように軽くてびっくり。<EYETHINK>別注の薄いグレーのレンズが目元の印象を上品に見せてくれます」。
No4
Mayuka
まゆか/表参道の<WATER>で美容師として働きながら、ヘアメイクアップアーティストやコスメブランド<YEAU>のディレクターとしての一面も持つ。
最近はシルバーフレームや横長のスクエア型など、洗練されたムードのものにも注目しているというMayukaさん。
「ハイトーンの髪色やその日のリップカラー、チークとの相性までトータルで考えながらサングラスを選んでいます。最近眉を脱色したので、少しエッジィなフレームをかけたい気分。<Miu Miu>のブルー×ブラウンのサングラスは、今日のリップや眉色にぴったりで、 かわいいと柔和さのバランスが取れている気がします」。
No5
HITOMI
ひとみ/<FUMIKA_UCHIDA>などファッションブランドの広告や、ファッション誌、WEBなどさまざまな媒体でモデルとして活動。
日常的にサングラスをかけるのは主に運転時など、ポイント使いが中心のHITOMIさん。
「重すぎず、顔にフィットすることが選ぶ際の大事なポイント。少しおじさんっぽさがあるとか、抜け感のあるデザインのほうが自分らしく感じられます。今日選んだ黒縁のマットフレームも、自分一人じゃ手に取らなかったと思うけど、かけてみたらすごくしっくりきました。運転時にも使えるし、スタイリングをピリッと締めてくれる存在になりそう」。
No6
小林 新
こばやし・あらた/メンズファッション誌、広告を中心に活動。アーティストや俳優などから「職人的な視点を持つスタイリスト」として男女問わず幅広く人気を集めている。
セレクトの基準は「見た目よりかけ心地」だが、そこには“かけていて自分が自然でいられること”へのこだわりが垣間見える。
「基本的にずっと同じ眼鏡をかけてしまうタイプなんですけど、今日は普段だったら選ばないようなものもかけてみました。透明なフレームは顔が明るく見えるし、夏にも合いそう。見た目だけじゃなくて、ちゃんと自分の“素”と馴染むかどうかが、選ぶときの決め手ですね」。
No7
菊池紀子
きくち・のりこ/メンズブランドに10年携わった後、フリーランスに。2017FWより<HOLIDAY>のディレクターを務める。
30本以上のコレクションを、DIYした引き出しに収納しているというアイウェア偏愛を持つ菊池さん。
「今年はデザインがそぎ落とされていて、でもキャラ付けできるような存在感があるサングラスを求めています。韓国ブランドの<PROJEKT PRODUKT>は、目尻がキュッと上がったキャットラインと独特のサイズ感が絶妙。かけることで強さと洗練さが身につけられる、魅力的な一本だと思います」。
No8
加賀美 健
かがみ・けん/1974年東京都生まれ。現代美術作家。社会現象や時事問題などをジョーク的発想に変換し、彫刻、絵画、映像、パフォーマンスなどさまざまな手法で発表している。
眼鏡をかけたSNSのアイコンなど、「眼鏡の人」というイメージもある加賀美さん。でも実は視力が良いそう。
「紫外線対策でサングラスをかけねばと思いつつ、なんだか自分がかけている姿を想像すると滑稽で。これなら自然だなと思ったのが、<SAINT LAURENT>のクリアフレーム。レンズの色が深すぎず、でも爽やかすぎないいい塩梅ですね。ベーシックな形の中にも少しだけ癖があるデザインなのが決め手です」。