好きがにじむ。目利きたちによる、夏のTシャツ選び。
Tシャツは不思議なアイテムだ。シンプルなのに、その人らしさがよく見える。色やシルエット、グラフィックの好みはもちろん、どんな気分で手に取るかにも個性が表れるから。今回は3人のゲストがSELECT by BAYCREW’Sで、この夏着たいTシャツをセレクト。選んだ3枚の先にある、それぞれの「好き」をのぞいてみよう。
畠山千晶/モデル

ヴィンテージTシャツをこよなく愛する畠山さんが真っ先に手に取ったのは、<KATHARINE HAMNETT>の花柄Tシャツ。「実は以前からSNSで見かけて気になっていました!私、花柄が大好きなんです。最初はシャツをパッチワークしているのかと思ったんですけど、プリントだから扱いやすいし、洗えるのもいい。手の込んだ見た目ながら気負わず着られるところもかわいいですね。ヴィンテージっぽい小花柄の雰囲気もすごく好みです。ボックスシルエットも今の気分にぴったり。流行に左右されず、長く付き合えそうな一枚です」。
「次に選んだのは、ヴィンテージ好きの心をくすぐる<J.J. MERCER>の一着。色褪せた感じのブラウンの色味や、絶妙なプリントの風合いに惹かれました。Pinterestで見かけるような、いい感じにフェードしたヴィンテージTシャツって実際に探すと意外とないんです。このTシャツはボディの色落ち具合も、プリントの染み込み方もすごく理想的。しかもサイズバランスが絶妙!アウトしても着ても裾が余らないし、スカートにもデニムにも合わせやすい。古着だと値段が高かったり状態が悪かったりするけれど、これはその雰囲気を気軽に楽しめるのがいいですね」。
ユーモアとファッション性を両立した「MOTHER」「FATHER」のロゴTシャツに一目惚れした畠山さん。「結婚して11年になるんですが、夫婦ってどうしても日々の生活が中心になっていくじゃないですか。そんな日常にちょっとした遊び心を加えてくれるのが、このTシャツだと思いました。お揃いで着ても面白いし、プレゼントにもいいですよね。面白いだけで終わらなくて、ちゃんと服としても可愛い。肩パッドが入っていたり、シルエットにも工夫があったりするので、ネタTシャツになりすぎないんです」。
垣内彩未/モデル

最初に垣内さんが選んだのは、<Deuxième Classe>のレーベル《BTN》によるグラフィックTシャツ。「こういうロゴTが好きなんです。ポップになりすぎなくて、でも無地ほどシンプルすぎない。そのちょうど真ん中くらいのバランスがベスト。着てみるとシルエットも可愛くて、冬はニットの下に着てロゴだけ見せてもよさそう。オールシーズン活躍しそうな一枚ですね」。年々Tシャツ選びのハードルが上がっているという垣内さん目にも自然と留まった、大人の遊び心を感じさせる一枚だ。
2枚目は<BETTER>のTシャツ。胸元にさりげなくロゴを配したシンプルなデザインながら、袖のつき方やシルエットにひと工夫があり、着ることで魅力が際立つ一枚。「子どもっぽく見えないロゴTが好きなんですが、ロゴが大きすぎるのも違う。そのちょうどいい塩梅でした。着てみたらシルエットもすごく可愛くて、袖のつき方も特徴的! 秋冬はニットの下に着て、ロゴだけちらっと見せてもよさそうですよね。オールシーズン活躍してくれると思います。気負わず着られるのに、どこか印象に残る。そんな大人の日常着として頼れるTシャツです」。
最後は、<FUMIKA UCHIDA>のラグランTシャツ。「アメカジのムードを持ちながら、大人が着ても幼くならないバランスが魅力。一歩間違えると子どもっぽくなりそうだけど、これは大人が着るからいい感じに。袖の形や丈感も可愛かったです。ランジェリーっぽいワンピースや、光沢のあるスカートなど、少しドレッシーなものと合わせてもよさそう」。スタイリングの合わせとして、レースがあしらわれた巻きスカートとデニムをチョイスした。
プライベートでも親交のある2人。お互いの好みやスタイリングの好みが異なるからこそ、Tシャツ選びにもそれぞれの個性が表れていた。
今泉悠/<ayame>デザイナー

SELECT by BAYCREW’Sを探索してまず手に取ったのが、<handvaerk>のボーダーTシャツ。「今回選んだ3枚の中だと一番きれい目。ジャケットのインナーにも着られるし、旅先でも便利そうですよね。Tシャツは気軽に着られることが大前提で選びます。そのうえで、シーンを問わず活躍する汎用性も重視します。あとはポケット付きというのも強み。ポケTってサングラスや小物を胸元に入れられるので、率先して選ぶことが多いんです。別に必要じゃないんですけど、なんだか得した気分になるというか笑」。

続いて選んだのは、フェード感のある<ダニエル・ジョンストン>のグラフィックTシャツ。古着好きでもある今泉さんだが、Tシャツに限っては新品を選ぶことが増えているという。「たくさん着込むことによって生まれるほつれや穴など、エイジングを自分で出していきたいんですよね。このTシャツは、襟元やボディに施されたヴィンテージ加工が自然でいい。今でも十分いい雰囲気なんですけど、着込んだらもっと格好よくなりそうな気がしますね。カルチャーや趣味、人柄が表れるアイテムだからこそ、自分自身の時間とともに変化していく一枚に魅力を感じます」。

最後の一枚は、定番の白Tシャツの中でも、袖の切り返しがユニークな<RE-PURPOSE>のアイテムをピックアップした。「フットボールTやホッケーシャツみたいな形って昔から好きなんです。最近は着てなかったけど、今また着たい気分ですね。決め手になったのは、愛用する白いパンツとの相性。ほとんど毎日穿いているパンツなのですが、白のスタイリングでも浮かずに、品よく合わせられました。袖のパープルも珍しい色だけど落ち着いていて、大人でも着やすいですね。Tシャツ選びでは、手持ちの服と自然につながるかどうかも重要な判断基準。少し新鮮でありながら、ちゃんと自分らしく着られる一枚に出会えたと思います」。

最終的な3着からは外れたものの、今泉さんの候補リストの中で異彩を放っていたのが、ミッキーマウスのプリントTシャツ。ワールドカップに向けて特別に作られた別注モデルと聞けば、それも納得だ。











